令和7年度和歌山県立日高高等学校中津分
第2回学校運営協議会(議事録)
1 日 時 令和7年11月17日(月)9時30分~
2 場 所 日高高等学校中津分校 応接室
3 次 第
〇 開会
〇 会長挨拶
日頃より中津分校の活動に際し、ご支援ご協力いただきありがとうご
ざいます。
地方紙等で中津分校の取り組みや、野球部の活躍を楽しみに拝見して
います。特に野球部は、秋季大会等で好成績を残し、和歌山県の21世
紀枠推薦校に選ばれております。今後の選考は大変だと聞いています
が、甲子園出場を願っております。今回の会議では、教頭より中分校の
取り組み等の報告がありますが、委員の皆様からご意見、ご感想を頂き
たいと思っております。短い時間でありますがよろしくお願いします。
〇 校長挨拶
本日はお忙しいところご参集いただきありがとうございます。2回目
の学校運営協議会では、7月の第1回で提示しました学 校運営方針、
評価シートをもとに学校運営を進めて参りましたが、この後、1、2学期
の状況報告もありますので忌憚のない感想や意見をよろしくお願いします。
本日の午後には3年目を迎えますたちばな支援学校との交流授業もおこないす。
この交流は、中津分校が県内で初めて行ったものであり、その後、県教育委員会
からの推奨もあり、今では高等学校と支援 学校との交流の輪が広がっています。
本日もよろしくお願いします。
〇 1、2学期の報告及び今後の予定について(資料説明)
1学期、2学期大きな事故もなく生徒は学校生活、クラブ、寮生活を送っている。行事も例年通りに行う事ができている。例年、8月の始めに遠征を行っていたが、猛暑や感染症予防の観点から、オフシーズンの11月の連休を利用して埼玉県に遠征し、強豪の浦和学院と練習試合を行った。野球部ですが、新人戦でベスト4に入り、一次予選を免除され、二次予選に駒を進めて、日高高校に勝利したが、市立和歌山高校に惜敗し近畿大会出場は叶わなかった。戦績等が認められ和歌山県21世紀枠校に選出され、まだまだ甲子園出場にはハードルが高いが希望を持って生徒達は練習に励んでいる。(その後、近畿地区選考において選出はされませんでした。)
・総合的な探究の時間の取り組みについて報告
今年度は各学年の見える化を行い年間行事計画に沿って取り組んでいる。 1年生は昨年度から取り組んでいる「服のチカ
ラプロジェクト」に参加し、ユニクロ社から講師に来ていただき取り組みの概要、意義のレクチャーを受けSdgs活動の理解を深めて、自分たちで企画、広報、収集を計画した。夏休みを中心に作成したプレゼン資料で、保育所、小学校を訪問して先生方保護者、児童生徒に直接参加を呼びかけた。その結果、約1000着の衣類が集まり11月下旬に発送予定である。
2年生は食育に取り組み、学校近くで地域住民からお借りしている畑でサツマイモ、ジャガイモ、タマネギ等の栽培を行い、体に優しい料理の調理実習を行っている。また地域の伝統食理解を兼ねて地域の食堂に出向き、巻き寿司作りを体験し食に関する意識を深めた。
3年生は、進路実現に向けて取り組み、面談、進路ガイダンス、面接練習に取り組み、10名中9名が進路決定(就職2名、専門学校2名、4年生大学5名)であり、残り1名は和歌山大学の学校推薦選抜を受験し、結果待ちの状態です。
コーヒー販売ですが、今年度は全学年で取り組んでいます。最初は、3年生が講師役を担い、下級生がコーヒー販売に向けて、接客、会計、コーヒー作り、提供の各パートに分かれ、できるだけ多く生徒が関わるように各販売で生徒を変えて販売しています。まず、担当生徒には、コーヒー販売の意義やSdgsの活動の一環であること、飲料を提供すること、接客することのレクチャーを毎回行っている。全ての生徒がアルバイト未経験であり貴重な体験となっている。 経験を積むことでコーヒーの美味しい淹れ方や接客方法、要領よくできる接客等、自分たちで工夫できるようになってきている。最近では、コーヒー販売をしたいと申し出る生徒もいてます。
(休憩)生徒達に実際に委員の方に取り組みやコーヒーの淹れ方を説明しながらコーヒーを提供してもらう。
・委員からのヒアリング
(委員)コーヒー販売は楽しいですか?
(生徒)はい。とても楽しいです。
(委員)どういうところが楽しいですか?
(生徒)お客さんと会話をしながらコーヒーを提供することです。いろいろな
人と会話ができ、コーヒーの事だけで無く、学校、野球の事を聞かれることが多く、中津分校の事を知ってもらえるところで す。委員の皆様からは、コーヒーを淹れる場面を実際に見ることができて良かった。コーヒーは美味しかった。取り組み内容等しっかり生徒が言っていた。受け答えが良かった。との感想をいただきました。
○協議
(委員1)コーヒー販売が上手くいっているのは成功といえると思う。コーヒー販売も3年目を迎え、生徒が学び成長していることは、コーヒー販売に関わっている者、OBとしてもうれしい。中津分校の特性を活かした強み、他の学校にはない学びがあると思う。卒業してビジネスに向かう中で、他の学校で学ぶことのできないことを体験できることは良いことだと思う。卒業生、地元民として備長炭を知ってもらえる活動はうれしい。
(委員2)先生方が苦労して1年生の地域学習から始まり継続して総合的な探究の時間の充実がうかがえる。今後も先生方は大変だと思うが生徒の成長のために頑張って欲しい。
(委員3)日高附属中学校に以前勤務していたが、学校運営協議会に参加して中津分校の取り組みを知り驚いた。学年ごとにテーマを決めて活動し、それが生徒の成長につながっていると感じた。
(委員4)不登校の生徒はいますか?
(教頭)私が赴任して5年経ちますが、通学生も含めて欠席はたまに有りますが
不登校の生徒はいませんでした。本校は、生徒の多くが野球部に所属しており、学校敷地内の寮で生活をしており、遅刻や不登校はありません。中学校では学校に足が向きにくい生徒がいましたが、高校に入学してからは遅刻、欠席は無い状態が続いています。
(委員5)先程の生徒の表情や受け答えを見て、コミュニケーション能力がついていると感じた。野球による成長を期待して入学してきた生徒を総合的な探求の時間を通じて多方面で成長につなげていることは評価できる。
去年の中教審でもあったがいま働き方改革が話題になっているが、環境整備、業務、部活動の外部委託等言われているが、中津分校では野球部顧問の負担や休日のコーヒー販売など先生方の負担は大きいがどの様に業務管理を行っていますか?
(教頭)確かに野球部顧問の負担は大きい。しかも、多くの生徒が寮で生活しており、24時間体制での対応になっているのが現状である。2年ほど前まで 職員が週に2回交代で寮の宿直にあたっていたが、舎監が2人体制になり教員の負担は減っている。学校、クラブ活動、寮と大変であるが、校内で役割分担や全員が各分掌に所属するなどして業務の平準化や職員会議の簡素化、試験中などのノー残業デイなど取り組んでいる。また年休の積極的な取得も推奨している。
(校長)本校は野球部が核になり、学校発展、生徒の成長になる取り組みが必要だと感じている。地域資源を活かした活動を推 進めたい。
(委員6)地域連携を進めていくうえで、例えば学校近くの介護施設の方達に野球の練習や練習試合の見学等交流しても良いかもしれない。
(教頭)現在、なかつ保育所や小学校といろいろな形で地域交流を広げてきており、今後どのような形で地域と交流、連携できるか
模索していきたい。ご要望や地域のご意見、ご要望があればお知らせ下さい。
○その他 次回会議は2月頃に予定。
【学校運営協議会委員】
奥川 季花 (ソマノベース代表取締役)
木寺 知江美 (日高川町立中津小学校校長)
松本 斉 (育友会会長)
丸山 範高 (和歌山大学教育学部教授)
山下 泰三 (日高高等学校中津分校同窓会会長)
柚木 勝志 (日高川町立中津中学校校長)
湯上 彰浩 (B-STYLE代表取締役)
坂口 雅紀 (日高高等学校中津分校校長)
(敬称略)
